助産師ママの出産方法 分娩方法はどのように選んだのか?助産院での出産?無痛分娩?職場での出産?

助産師ママの妊娠出産

今回の記事では、第1子である、長女お姫をどのような出産方法で出産したいと思ったのか、について、私が考えたことをお話したいと思います。

私が大学卒業後に就職した総合病院では、フリースタイル分娩を行っていました。(フリースタイル分娩とは、分娩台の上ではなく、畳の上やマットレスの上などで、横向きや四つん這い、立った姿勢など、産婦さんが自由に動き、自由な体勢で出産することを言います。)

そのため、自分もフリースタイル分娩をしたい!あわよくば、自分の赤ちゃんが出てくる時に自分の手で赤ちゃんを支えてあげたい、赤ちゃんをとりあげたい、という希望があり、フリースタイル分娩を行っている隣の県にある産科のクリニックで出産することにしました。

長女お姫を出産したのは5年前。無痛分娩を取り扱っている産院もありましたが、一般の人には普及しておらず、やはり金額も普通分娩より高くなるため、無痛分娩を選択することはありませんでした。

そもそも、無痛分娩を行うことで吸引分娩や鉗子分娩(何らかの理由で出産が遷延したり、急速に出産する必要がある場合に、吸引カップや鉗子を赤ちゃんの頭に装着し出産する)のリスクが高まってしまうため、無痛分娩を選択するということすら全く頭にありませんでした。

吸引分娩や鉗子分娩を行うことにより、赤ちゃんの頭が傷つき、新生児黄疸(皮膚が黄色くなる生理的な現象、血液中のビリルビンという物質が原因となる)が重症化してしまうことがあります。赤ちゃんの黄疸が重症化してしまうことも避けたかったため、無痛分娩を選択したいという気持ちには全くなりませんでした。

さらに、助産師として、いつも妊産婦さんの出産のお手伝いをしているため、出産の痛みを経験したい、どれだけ痛いのか味わいたい、出産の痛みを知ることで妊産婦さんへのフォローが、より上手くできるのではないか、と考えていました。

そして、出産の痛みを乗り越えた、という達成感を味わいたかったため、私は無痛分娩を選択しませんでした。

フリースタイル分娩を選択した一番の理由はこれです。

痛い思いをしてでも赤ちゃんのことを思い、痛みに耐え、出産を乗り越え、そしてわが子を見た時の幸せそうな表情。産婦さんを見ると私も幸せな気持ちになります。

このような産婦さんの気持ちを味わいたかった、これが無痛分娩ではなく、フリースタイル分娩を選択した一番の理由です。

さらに、助産院では、助産師さんがしっかりとマンツーマンでサポートしてくれる点や自宅でも出産できる点がメリットとしてありますが、何が起こるかわからない出産を知っている私。医療介入ができる医師のいる、より安心できる環境で出産したいという希望もあり助産院は選択しませんでした。

私が住んでいる地域は田舎で、フリースタイル分娩を行っている産科のクリニックは自宅周辺にはなく、車で1時間の隣の県で出産することに決めました。

※無痛分娩や助産院での出産を否定しているつもりはありません。どちらの出産方法でも、命がけの出産、大切なわが子を出産するための一つの出産方法に変わりはありません。

ただただ、助産師として、フリースタイル分娩をしたいという自分の気持ちに正直に選びました。

次の記事では、私が第1子である長女、お姫を出産した際の経過についてお話したいと思います。

まさかの大絶叫の出産になるとは、思いもしませんでした・・・。

是非続けて読んでください。

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