BFH(Baby Friendly Hospital)の出産施設とは?母乳育児成功のための10か条とは?

母乳育児

私は大学を卒業し、初めて就職した病院が都内にある総合病院でした。

その総合病院は、BFH(Baby Friendly Hospital) というUFICEF・WHOに認められた、赤ちゃんにやさしい病院といわれ、母乳育児を推進する病院でした。

今回は、そのBFHの認定を受けた総合病院でお仕事をした経験をもとに、BFHとはどのような出産施設なのかを記事に書いていこうと思います。

BFH(Baby Friendly Hospital) :赤ちゃんにやさしい病院とは

まず、BFHとは、母乳育児を推進し、UNICEF・WHOが掲げた「母乳育児成功のための10か条」に則り、産後のママと赤ちゃんへ母乳育児のサポートをする施設のことを指します。

母乳育児成功のための10か条とは

①母乳育児推進の方針を文書にして、すべての関係職員がいつでも確認できるようにしましょう。

②この方針を実施するうえで必要な知識と技術をすべての関係職員に指導しましょう。

③すべての妊婦さんに母乳で育てる利点とその方法を教えましょう。

④お母さんを助けて、分娩後30分以内に赤ちゃんに母乳をあげられるようにしましょう。

⑤母乳の飲ませ方をお母さんに実地に指導しましょう。また、もし赤ちゃんをお母さんから離して収容しなけければならない場合にも、お母さんの分泌維持の方法を教えましょう。

⑥医学的に必要でない限り、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにしましょう。

⑦お母さんと赤ちゃんが一緒にいられるように、終日、母児同室を実施しましょう。

⑧赤ちゃんが欲しがるときは、いつでもお母さんが母乳を飲ませてあげられるようにしましょう。

⑨母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないようにしましょう。

➉母乳で育てるお母さんのための支援グループづくりを助け、お母さんが退院するときにそれらのグループを紹介しましょう。

出典:http://chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/01/dl/s0131-11b-4.pdf

この10か条を読んで、みなさんはどのような印象を受けますか?

この10か条を守るために、私たち助産師は、日々、ママたちとともに母乳を出すため必死に頑張っていました。

中には、長時間にも及ぶ分娩後のくたくたな状態で、疲労と寝不足の中、真夜中に目覚まし時計で起き、赤ちゃんを起こし授乳をしたり・・・

母乳が出ないママは、助産師からの痛い乳房マッサージを受けたり・・・

どのくらい出れば母乳が足りているのか、大丈夫なのか、は初めてのママにとってはわかりません。私の母乳って出てるのかな、と不安になったり・・・

となかなか厳しい入院期間だったと思います。

もちろん母乳育児を頑張りたいママはこのBFHという母乳育児を推進する施設を希望して、この病院で出産する方もいました。産後の入院期間が「おっぱい合宿」と呼ばれていたほどです。

母乳で頑張りたいというママの強い希望があれば、このBFHの出産施設はすごく魅力的な場所です。

BFHで働く助産師の母乳育児のケアは、他の施設で働く助産師と比べると、とても素晴らしく、技術も知識も秀でています。助産師の私が言うのはなんですが・・・。

この母乳育児成功のための10か条を守るために、具体的にどのように産後のママたちとともに頑張っていたのか、どのようにママたちへ母乳育児ののケアをしていたのか、について具体的に次の記事に書きたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

次の記事は具体的な助産師のケアについて記載していますので、また読んでみてください。

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