助産師ってどんな仕事?助産師の年収や国家試験について

助産師のお仕事

私は助産師として約10年働いています。助産師の仕事についてあまり知らない方もいらっしゃると思いますので、紹介していきたいと思います。まずは私の実際の年収や国家試験合格までのお話をしていきます。

助産師とは

助産師業務要覧によると助産師とは

「女性の妊娠、出産、産褥の各期を通じて、サポート、ケア、および助言を行い、助産師の責任において出産を円滑に進め、新生児および乳児のケアを提供するために、女性とパートナーシップをもって活動する。」

出典:「新版 助産師業務要覧 増補版」 株式会社 日本看護協会出版会

と記載されています。助産師の資格取得のためには、看護師の資格が必須です。出産場面での分娩介助はもちろんですが、女性が妊娠、出産、育児を行う上で直面する様々な問題や悩みに寄り添って考え、家族を巻き込み解決をするようサポートしていく、とてもやりがいのあるお仕事だと私は考えます。

長くなってしまいますので、詳しくは次の記事に記載しようと思います。

助産師の年収と実際の私の年収推移 

助産師の平均年収は約570万円です。年収の内訳である月収は約39万円、賞与は92万円。

出典:e-Stat 政府統計の統計窓口 統計で見る日本 賃金構造基本統計調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429&tclass1=000001213360

となっておりますが、実際の私の年収は・・・もちろん勤務時間などの労働条件にもよりますが、300万円程度です。

私が勤務するクリニックの周辺地域はすごく田舎であり、昨今の全国的な少子高齢化による出産数の減少を背景に、平均よりもかなり低いです。

正社員、時短勤務(7時間労働)、夜勤なし、役職なしで300万円程度です。全国平均よりも大分下回ります。

大学卒業後、新卒で入職した総合病院では、新人で450万円程度の年収でした。5年目で500万円ほど。6年目は他の総合病院で助産師として入職し1年目で350万円。8年目で現在のクリニックに就職をしました。

全国的には助産師の平均年収は、看護師よりは高いですが、総合病院なのか、クリニックなのか、また人口が多い地域なのか、少ない地域なのかにもよります。私が勤めるクリニックは、助産師の年収の中でもすごく低いほうだと思います。

現在、新人時代よりもかなり低い年収であり、平均年収くらいは欲しいと思いますが・・・今働いているクリニックは人間関係がすごくよく、子どもが熱を出し、急遽休まないといけない状況でも休ませてもらえるというとても温かい職場です。

現在の職場は、私が妊婦さんや産婦さんに対して、気持ちよく関わることのできる環境であり、やりがいを感じること、それが私が今働いているクリニックで助産師を続けられている理由となっています。お金ももちろん大切ですが、働く上での、助産師としてのやりがいもとても大事です。どの職種でもいえることだとは思いますが。

助産師国家試験を合格するまで

私は公立の小学校、中学校を卒業。高校は公立進学校の普通科でした。大学は国立大学で医学部保健学科の看護学専攻です。

私が通っていた大学では、大学在学中に助産学も専攻できて、大学4年生で看護師と保健師、助産師の国家試験を受けることができる大学でした。

助産学を専攻するためには試験があり、助産学専攻の定員人数が決まっていたため、希望者全員が助産師の国家試験を受けることができるわけではありません。私の学年では20名助産学専攻希望者がいて、試験に合格した17名が助産師の教育課程を受けることができ、助産師の国家試験を受験することができました。

私が通った大学の場合では、助産師の国家試験を受ける学生は看護師と保健師と助産師の3つの国家資格を一度にとる勉強をしなくてはなりませんでした。今考えると、驚愕です。

よく頑張ったよ.、私・・・と思います。試験直前は朝の9時から勉強をして夜中2時あたりまで、一日12~13時間は勉強していたと思います。人生の中で一番勉強をした時期でした。

助産師国家試験を受けるための教育課程

現在の助産要請の教育課程は次の通りです。

①専門学校・養成所 ②短期大学専攻科 ③大学 ④大学専攻科(別科を含む) ⑤大学院(専門職大学院を含む)

私の場合は、④大学専攻科(別科を含む)です。大学4年生で看護師の国家試験と助産師の国家試験を受け、助産師の国家資格を合格しました。

すでに看護師の国家資格を持った人が①の専門学校・養成所や②短期大学、⑤大学院で助産師の勉強をし、助産師国家試験を受ける場合もあります。

助産師国家試験合格率

助産師の国家試験の合格率はこの通りです。

2024年 98.8%  2023年 95.6% 2022年 95.6%  2021年 99.4% 2020年 99.6%

これをご覧になると「簡単じゃーん」って思った方も多いと思います。

しかし、大学での助産師の国家試験までの道のりは簡単ではありませんでした。国家試験を受ければ、とりあえずはきっと合格する可能性が高いのですが。前述したように、大学受験や助産師の教育課程を受けるための試験、3つの国家資格の勉強・・・国家試験を受けるまでが、ものすごく大変なのです。

私が助産師を目指そうと思ったきっかけについては、前回の自己紹介の記事を書いていますので、そちらをご覧ください。

今回は助産師の年収や国家試験についてお伝えしましたが、実際の助産師の仕事について、出産や夜勤の大変さなどについては、次の記事に書きたいと思いますので、もしよければご覧ください。

長々と読んでいただきありがとうございました。

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